人に優しく女性の立場に立った女性のためのクリニック・医療法人育佑会 石田医院 (大阪府高石市羽衣 産婦人科)
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妊娠の兆候と妊娠中の心得は

妊娠中はどうするの?妊娠の兆候から食生活などをご紹介します。
   

妊娠の兆候は?

妊娠の兆候で一番目安になるのは生理の遅れです。予定日を1週間過ぎても生理が来ないときには妊娠の可能性があります。そして基礎体温を測っている方は高温期が18日以上続く場合には妊娠の可能性が高くなります。
妊娠すると体温があがり微熱やからだのだるさなど風邪のような症状が出たり、また「つわり」によりムカムカしたり胃が痛くなったりする等胃炎のような症状が出ることがあります。 これにより誤って内科を受診してしまう方もいますので注意しましょう。

つわりの症状は

妊娠初期にでる胃腸症状をつわりと呼んでいます。 吐き気がしたり、もどしてしまったり、臭いに敏感になったりします。
おなかが空くとむかむかする人、朝の起き抜けに気持ち悪くなる人、特定の食べ物だけを食べたくなる人などいろんな症状があります。症状の程度には個人差があり、まったくつわりのない人もあります。

妊娠12週くらいには良くなるのが普通ですが、食べ物はもちろん、水分も受け付けられないほど、ひどいときには、妊娠悪阻という病気ですのでかかりつけ医に相談してください。

妊娠中のよくある症状

出 血」出血の原因には、膣炎や子宮のポリープによるものがありますが、

 流産をおこしかけたり(切迫流産)
 早産を起こしかけたり(切迫早産)
 胎盤の位置が低い(前置胎盤)など

妊娠中の異常によることもありますので注意しましょう。

おなかの張り」おなかの張りとは妊娠中に子宮収縮がおこることを指します。
たまに張るくらいなら良いですが頻回に張る場合胎児が下降して流産や早産につながることがありますので張り症状が強くなるなる場合かかりつけ医に受診してください。

おりもの」妊娠するとホルモンの影響で白いおりものが増えますが、かゆみや臭いを伴うときには何らかの病気の場合があります。
これらの異常症状が出た場合には治療しましょう。

貧 血」妊娠中は大きくなる子宮や胎盤を栄養するためお母さんはたくさんの血液をつくらなければなりません。そして赤ちゃんも血液を作るためにたくさんの鉄分が必要になります。
お母さんが鉄分が不足するとすぐに貧血になります。
妊娠中は鉄分の多い食品(緑黄色野菜、大豆と大豆を原料にした豆腐など、焼きのり、ひじきなどの海草、シジミなどの貝類、レバー)をしっかりとりましょう。

便秘症」ホルモンが多く分泌されて、大きくなった子宮が大腸を圧迫してしまうことが原因です。

食物繊維がたっぷり含まれている食品を取ることを心がけ、ひじきやわかめなどの海藻、きのこ、豆類、プルーンなどを積極的に食べるようにしましょう。

腰 痛」妊娠中はホルモンの働きで、骨盤を形成する靭帯・組織や関節がゆるみます。そして筋肉がゆるんでいく事により、もともと腰が弱かった人や腰痛のあった人は、おなかが大きくなる前、大きくなるに伴い、腰痛が出る事があります。
また、おなかが大きくなるにつれて子宮の重みを全部、骨盤が支えていくことになるので、増大した子宮のために重心が前方に移動し、背中をそらして重くなった体を支えようとしてしまいます。 

このために背骨の前弯が強まり、背部の筋肉や靭帯に大きな負担がかかり、結果、腰痛の原因となってしまいます。
腰痛は妊婦さんに頻繁にみられる症状なので、腹帯やマタニティガードルで腰を支えたり、腰痛体操、水中ウォーキングなどで体を動かして予防しましょう。



妊娠中の生活は

  1. 睡眠及び休養を十分にとり早寝早起き規則正しい生活を心がけましょう。
     
  2. 食生活は、1日3回安全でバランスのとれた食事メニューを工夫しましょう。
     
  3. 身体の清潔に気を配りましょう。妊娠16週頃に入りましたら、乳房の手当てを行ないましょう。
     
  4. 美容院や体の負担になるパーマ等は、妊娠5〜7ヶ月目迄にすませましょう。セット・カットは9カ月まで…。(疲れない程度)
     
  5. 不安・イライラ等、精神的ストレスをうまくコントロールしましょう。適当な散歩や水泳はいかがですか。心地よい音楽を聴くことも良いでしょう。
     
  6. タバコやお酒などの習慣がある人はこれを機会にやめてみてはいかがでしょうか。
     

妊娠中の食生活は

妊娠中の食事は二人分と言われていたのは過去の話。昔は栄養があまりなかったので、2人分と言われていただけで、今では、とても栄養値の高い食事をとっているので、二人分は食べないでください。また妊娠中だからといってあれもダメ、これもダメと神経質になることはありません。考えすぎて作るのが面倒になっては困りますよね。

妊娠中は貧血になったり、便秘になったりすることがあります。そのため、貧血予防に鉄分を、便秘予防に食物繊維を多めに取るようにしましょう。 カルシウムも赤ちゃんの成長には不可欠です。また胎児奇形の「二分せきつい」の予防には葉酸が良いことがわかっています。葉酸は野菜、豆に多く含まれていますので毎日少しずつとりましょう。

妊娠中毒症や難産になるのを防ぐため、きちんとした食生活を心がけましょう。


妊娠中の運動について

妊娠中の運動は胎盤が完成する16週以降に始めましょう。
妊娠中だからといってスポーツは駄目ということはありませんが運動の習慣がある人でも、
走ったりジャンプしたりといった激しい動きは控えてください。
運動不足解消には気分転換も兼ねた散歩がおすすめです。
現在マタニティスポーツとして普及しているものにエアロビクスと水泳があります。
妊娠中期は食欲も旺盛になりますから、ここでじっとしているとあっという間に体重が増えてしまいます。
太りすぎると妊娠中毒症になりやすいだけでなく、産道に脂肪がつき難産の原因になったり、
妊娠線が出やすくなったり、産後の体重が戻りにくかったりといいことがありません。

適度な運動をして体重をコントロールすることが大切です。

妊娠中のセックスについて

「赤ちゃんに影響するのでは?」 と妊娠してからセックスを遠ざけるようになったという妊婦さんは多いはずですが、基本的には安定期に入った妊娠4ヶ月以降はセックスをしても大丈夫です。 気をつけなければいけないのは、以下のケースです。

  • 切迫流産、切迫早産の危険があると診断されている場合
  • 「妊婦は安静」と言われている場合
  • 出血やおりものがある場合
  • 予定日がまだ近くないのに頻繁におなかが張っている場合

当然のことですが、セックスをするときは、シャワーを浴びてからだを清潔にしておきましょう。
おなかが大きくなってきたら、おなかに負担がかからないような体位を選ぶようにしてください。また、臨月(36週から)になると、破水を誘発する可能性がありますのでセックスはストップです。
   


胎教について

胎教とは、「胎児に何かを教えること」と思われがちですが、実際は「妊娠中のママがいつもおなかの赤ちゃんのことを思って心穏やかに過ごし、胎児によい影響をあたえるように努めること」で妊娠中の心得えをさします。

この時期こそ、パパ・ママがおなかの赤ちゃんに心を通わせ、愛情を伝えることのできる最初の働きかけなのです。
胎児はすでに妊娠5カ月には母親の声を記憶し始め、妊娠7カ月には、音の強弱や高低も聞き分けられるのだと言われています。
赤ちゃんにやさしく語りかけたり、好きな音楽を聴いたりしてゆったりとした気持ちで過ごすことが胎教の第一歩なのです。




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