婦人科検診 |
|
女性のカラダは年齢を重ねるにつれ背負うリスクも増えていきます。子宮のトラブルや乳がんなどの病気は決して人ごとではありません。 |
不調の解消、病気の早期発見のために年に一度は婦人科検診を受けましょう。 責任ある大人の女性なら、自信の健康は自分で管理します。
|
|
婦人科健診について
婦人科検診を初めて受けるときは、過去に色々な話しを聞いていて不安も多く行くのを躊躇する人も多いと思います。 このページでは診察の内容や手順について事前に公開、婦人科検診の内容を説明いたします。
自分の体を守る為に検診を受けるのは大切なことです。気になることがあれば、迷わず検診を受けましょう。 |
|
婦人科検診では子宮の異常(子宮筋腫、子宮内膜症、子宮がんなど)、卵巣の異常(卵巣のう腫、卵巣がんなど)がないかをチェックします。症状がなくても子宮がんになっていたというケースがあり、たまたま検診を受けてわかったという患者さんも珍しくありません。検診は定期的に受けることをお勧めします。
病気は早期発見することが大切です。 20歳以上なら市町村の子宮がん検診が受けられますので是非、ご利用ください(2年に1回・地方により異なる場合があります)。 |
問診
婦人科検診は以下のような問診から始まります。医院によって多少異なりますが、概ね次のような質問があります。検診の前に、事前に考えておくとスムーズに進みます。
- 気になる症状について(「生理以外に出血がある」「帯下(オリモノ)がいつもと違う」等、具体的に答えましょう)
- 生理の周期や出血の様子(多い、少ない、正常など)、不正出血の有無
- 性体験の有無
- 過去の病歴と婦人科系の病気
- 服用中の薬の有無
- 薬に対するアレルギーの有無
答えづらい質問もありますが正確な診断ができるようにきちんと正確に伝えることが、何よりも大切です。 |
内診
スカートやソックスはそのままで大丈夫ですが、下着(ショーツ、ストッキング、ガードルなど)を脱いで内診台に上がり、医師や看護師の指示に従い、両足を所定の位置に乗せ、仰向けに寝ます。 洗浄液や消毒液などで汚れることがあるので、スカートは腰の上あたりまで上げておいた方がよいです。 |
患者さまへの配慮もされていて医師や看護師の姿が見えないように、お腹のあたりにカーテンが引いてあるので内診をしているところは見えません。カーテンが引いてあることで不安になったりカーテンがない方がいい場合は、カーテンを開けるよう伝えていただいてもよいです。
緊張すると腹部や足に力が入り、膣が狭くなり痛みを感じることがあるので、医師を信頼して内診台の上ではリラックスしましょう。鼻から吸って、口からゆっくり息を吐き出す腹式呼吸は緊張がほぐれ気持ちを落ち着かせてくれます。 恥ずかしい気持ちがあるのは当然ですが、この内診によって外陰部の炎症や感染症の有無、病巣が発見されることがかなり多いのです。内診は婦人科検診の重要な検査のひとつなのです。
|
|
超音波検査(エコー検査)
お腹の上からの検査と膣からの2通りがあります。お腹の上からは、まず腹部にゼリーをぬってエコー器具をあて、中の様子をモニターから観察します。膣からの方法は、エコー器具を膣から挿入します。卵巣嚢腫の診断は距離が近い膣からの方法が適していて卵巣に腫れがないか等、排卵の状態がすぐに分かります。子宮内の詳しい観察もできます。
内視鏡を挿入するときと出すときに少し違和感がありますが、痛くはありません。内診台の横にモニターがあり、卵巣や子宮の様子をお医者さんがひとつひとつ説明します。 |
血液検査
血液中の腫瘍マーカーという数値を検査します。 ホルモン値(卵巣機能)、貧血の皆無、感染症(性器ヘルペス、梅毒クラミジアなど)の有無、子宮内膜症、肝機能の状態などが分かります。 更に発見された巣瘍が良性か悪性かある程度見当をつけることができます。 |
|
乳がん検診
2005年には50,695人が乳癌になっているので女性の一生でいうと約16人に一人が発症している勘定になります。なくなる方は年々増加し、今では約1万人。女性の壮年層(30〜64歳)のがん死亡原因のトップとなっています。
乳がんは、乳房にある乳腺(母乳をつくるところ)に発生する悪性腫瘍です。
症状は、しこり、乳頭から血がまじった汁が出る、乳首の陥没、皮膚のくぼみ、痛み、わきの下のしこりなど、実にさまざまです。早期発見のために、自己検診や、超音波検査、マンモグラフィ(乳房X線撮影装置)などによる定期検診を受けましょう。 |
MRI(エムアールアイ)
核磁気共鳴画像といって、体内の状態を縦、横、斜めなどあらゆる角度から映し出せる方法です。放射線を使わないので妊娠中もできる検査です。腫瘍がどの位置にどんな状態でできているのかなどが分かります。CT(コンピュータ断層撮影)を装備している病院もありますが、放射線を利用するので女性にはMRIの方がいいと言われています。 |
婦人科検診を受ける前のポイント
お化粧
医者は顔色からも病状を判断します。婦人科検診の当日お化粧は極力控えめにした方が
無難でしょう。
服装
診察内診をするときを考えて、ジーンズやパンツスタイルは避け、スカートがおすすめです。またタイトスカートよりもふわっとしたフレアスカートがベストです。
生理中のときは?
生理期間中は血液が混ざってしまうので避けた方が良いです。お急ぎでなければ生理が終わってから、もしくは始まる前がいいです。
|
|
セックス
診察の前日にセックスをする場合は必ずコンドームを使用しましょう。精液が診察の邪魔になる事があります。
なお、検査の前に膣の中を洗浄することはやめましょう。
検診前に入浴、シャワー?
分泌物やおりものなどの状態がわからなくなるので、婦人科検診前に膣の中を洗浄するのは避けましょう。
前日のおふろで十分です。
|
婦人科検診の料金
「検診」の場合は自己負担になります。但し、体の調子が悪かったり、病気の自覚症状がある場合は「受診」となり
保険が適用されます。何か不安な症状がある場合はすぐに病院に行くようにお勧めするのも、「受診」の場合は保険が
適用されて安くなるからです。
しかし子宮ガンなどの場合、症状があってからでは遅く本末転倒であり、病気の早期発見のためにも普段から
「検診」もきちんと受ける事が大切です。
ここでは予備知識として「検診」と「受診」の違いも覚えておきましょう。
「検診」の場合でも、各市町村や自治体で無料又は低料金で受診可能な場合もあるので病院に問い合わせてみて下さい。 |
婦人科目の病気について(ご参考)
生理の異常
不正出血
おりもの、かゆみ
不妊症
性行為感染症(STD)
更年期障害について
|